一般的に、高圧需要家の保安上の責任分界点には、高圧需要家構内で発生した事故が配電線へ波及しないように、SOG形高圧自動分岐開閉器を設置することとなっております。
この装置は、SOG形高圧自動分岐開閉器と組合せて使用され、零相電流と零相電圧を監視することで需要家構内で発生した地絡事故と過電流事故を検出します。
地絡事故検出時には地絡方向を判定し、構内側と判定した場合にはトリップ出力(GR動作)により開閉器を開放します。
構内過電流事故検出時には、高圧電路の電源側無電圧の後、過電流蓄勢トリップ出力(SO動作)により開閉器を開放します。
地絡動作電流の整定と地絡動作時間の整定が設定出来ます。
装置内部回路を定期的に自己診断し、異常を検出した場合にはトリップ出力を禁止しております。
同様に、開閉器のトリップコイル断線を検出した場合も、トリップ出力を禁止しております。
型式 | CE-C105-DI | ||
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寸法 | 355mm×φ298mm(円筒型)/7.5kg | ||
材質 | FRP使用(ケース、底板) | ||
電気的 条件 |
操作電源 | 定格 | AC100V±15V 50Hz |
取得条件 | 開閉器の電源側から取得 | ||
制御出力 | 開放出力 | DC140V 1Aを50ms以上 | |
機能的 条件 |
整定 | 地絡動作電流 | 0.2A、0.4A、0.6A、のいずれかに設定 |
地絡動作時間 | 0.2秒、0.4秒、0.6秒、のいずれかに設定 | ||
事故検出時の動作 | 地絡動作 (GR動作) |
動作電圧(3相一括で190V)及び動作電流の整定値以上の零相電圧(V0)及び零相電流(I0)が発生し、これらI0、V0の位相で零相変流器(ZCT)以降の負荷が地絡事故と判断した場合、動作時間の設定値後にトリップ出力を与え、開閉器を開放させるとともに、事故検出状態表示灯を点灯します。 | |
過電流動作 (SO動作) |
開閉器のロック電流値以上の電流が流れた場合、過電流事故と判断し記憶、蓄勢トリップ準備を行い、その後高圧電路の電源側が無電圧となれば、開閉器にトリップ出力を与え、開閉器を開放させるとともに、事故検出状態表示灯を点灯します。 | ||
地絡・過電流併合事故 | 過電流事故検出を優先させ、過電流蓄勢トリップ動作(SO動作)を行い、事故検出状態表示灯を点灯します。 | ||
異常検出時の動作 | 自己診断異常 | 装置内部の回路を定期的に自己診断し異常を検出した場合、開閉器へトリップ出力を禁止するとともに、自動運転状態表示灯を消灯します。 | |
トリップコイル断線 | 開閉器トリップコイル(VCT)の断線を検出した場合、開閉器へのトリップ出力を禁止するとともに、自動運転状態表示灯を消灯します。 | ||
事故検出制御部の特性 | 地絡検出位相特性 | ![]() 進み 120°±15° 遅れ 60°±15° 以内とします。 |